「山旅倶楽部」で広がるアウトドアライフ

小堤西池・一面にひろがるカキツバタ 1999.05.20

愛知県刈谷市にある小堤(こづつみ)西池は、京都市大田ノ沢、鳥取県岩美町唐川とともにカキツバタの群生地として天然記念物に指定されている。広さおよそ2万平方メートルの池の縁を埋めるように、カキツバタが咲いている。濃淡の紫色の花はちょうど見頃で、緑色の葉との対比が目にも鮮やかだ。年によっては、希に赤味を帯びた花が咲く場合もある。湿原の優雅な花風景は、地元のカキツバタを守る会の方々による草の除去など、努力の賜。愛知県や刈谷市の花でもある、カキツバタの花ことばは、「幸運はかならず来る」といわれている。花をとりまく優しい人々の心遣いも感じたいものだ。5月いっぱいは、花を楽しむことができるだろう。6月に入ると、カキツバタほどの花数はないが、ノハナショウブも風情ある姿をみせてくれる。なお池の土手や湿地にはマムシもいるので、注意が必要だ。花の時期は、田植えの時期と重なるので、農作業に支障をきたさないように、交通規制をまもり、遊歩道を通って、花を見に行くようにしたい。

場所 愛知県刈谷市井ヶ谷町小堤西1
TEL 0566-23-1111 刈谷市役所
 随時
 無休
 無料
交通 名鉄知立駅から名鉄バス三好または日進行き20分上ノ郷下車徒歩10分
駐車場 周辺無料駐車場有り(洲原公園)


可睡ゆりの園・開きはじめたユリの花 1999.05.20

静岡県袋井市にある可睡ゆりの園では、斜面を埋め尽くすがごとくユリが咲く。赤、白、黄色、ピンク、オレンジといった、150種2万球ともいわれるが花が次々咲くと、まるで花の舞踏会のようだ。現在の開花状況は黄色のスカシユリが咲きはじめており、園全体としては、5月下旬〜6月上旬が一番の見頃となるだろう。15ヘクタールの園内には、他に20メートルの高さから流れ落ちる滝や池のある落ち着いた和風庭園もあり、予約すれば「ゆり根懐石」をお茶室で味わうこともできる。またユリの苗や球根の販売もおこなわれているので、土産としていかがだろうか。フォトコンテストも開催されるので、腕に自信のある人は、挑戦してみよう。可睡ゆりの園から100メートルほど南、手作りアイスクリームのお店「じぇらーとげんき」も要チェック箇所だ。

場所 静岡県袋井市久能2990-1
TEL 0538-43-4736 可睡ゆりの園
 開花期間中 4月下旬〜7月中旬 9:00〜17:00(入園16:00まで)
 期間中無休
 大人1000円 小・中学生300円
交通 JR袋井駅から可睡斎行きバス15分徒歩5分
駐車場 周辺有料駐車場有り(500円)