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雲ひとつない快晴の朝でも、場所によっては「どよん」とよどんだ霧が動かないことがあるんです。その中にいるとまるで今日が快晴だなんて信じられないように思えるくらいです。この日の精進湖はそうでした。
12月16日 快晴で凛と澄みきった空気に満ちあふれた朝霧高原。まだ空は暗いが月明かりに富士はくっきりと見えている。、本栖湖を左に見て精進湖へと車を走らせる。。国道は晴れていたのだが精進湖は濃い霧に包まれていた。三方を山に囲まれたこの小さな湖の上には、霧の発生が多い。だから他の場所で雲ひとつ無いような日は、ここを朝の撮影地に選ぶことが多いのだ。
ただ霧の中で終わってしまうこともあるけれど、ドラマティックな夜明けを体験できることもある。
いつの間にかあたりは明るくなっていた。霧の向こうから太陽が姿を見せる。
と、同時に霧は動き、そして湖面が騒いだ。
霧中の日の出
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