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11月4日 あれよあれよと言う間に紅葉前線は南へあるいは標高の低いところに下りてくる。紅葉はまだまだだなあなんて眺めていた稜線が、気がつくとすっかり葉を落としていたりするのだ。
この時期になるとよく出かけるのが御坂山地の黒岳。北側にはなかなか良い森があり、おまけに山頂からの展望もよい。早朝本栖湖で夜明けの富士山を少し撮ったあとで登山口の芦川村へ向かった。
紅葉は登山口辺りがピークで、少し登るともう樹の枝は寂しい状態だった。登山道は枯葉道。一週間出遅れたかなあ。
黒岳山麓の紅葉
天気は最高で山頂に着いた10時前でもまだ富士山はくっきり。眼下の河口湖には薄くもやがかかった状態だ。次々に到着する登山者が感嘆の声を上げる。
黒岳山頂付近の展望台より富士山 富士山より十二ヶ岳や南アルプスの展望に心奪われる登山者の方が多かった。
素晴らしい展望は富士山だけではない。少し右側 ―富士山は真南になるので方角では西側― には間近に十二ヶ岳、さらにその向こうに朝霧の毛無山、彼方には平たんな稜線で連なる安倍奥の山々まで望まれる。下の写真は十二ヶ岳を中心に撮ったもの。視界がよく毛無山、さらに遠くの安倍奥の山々までくっきりと見える。
黒岳から御坂山地南部を望む 紅葉が山裾まで進んでいる。
さらに視点を右に移すと、南アルプス南部のビッグ3「聖岳」「赤石岳」「荒川岳(悪沢岳)」が山襞の様子までくっきりと見えている。雪はまだ無い。
黒岳から南アルプス南部ビック3を望む すっきりとクリアな展望が秋山の楽しみもひとつ。
ここまで鮮明な遠望画像の撮影はコンパクトカメラタイプのデジカメでは辛いものがあり、 これとその上の展望画像についてはフイルムカメラによる撮影だ。
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