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10月5日 天狗原紅葉 夜は満天の星・・・これを見るための山登りでもある。
朝・・・大快晴、雲ひとつ無し。
紅葉のピークにはまだ早い槍沢森林限界付近 左の岩は「ツバメ岩」
夏には槍ケ岳を目指す登山者が列をなす槍沢登山道。でも、秋の紅葉シーズンに限っては、そこから少し横道へそれた、天狗原へと足を伸ばす人のほうが多いのではないだろうか。
槍ケ岳への直登ルートとの分岐点から少し天狗原側に入るとすぐに槍ケ岳が見える。これが嬉しい。ここの斜面は夏にはチングルマのお花畑。だから今はその草紅葉が素晴らしい。あっ、実はこのチングルマの真っ赤な紅葉・・・これが僕は好きなのですね。実は樹の紅葉よりも好きかもしれないんであります。
斜面に紅の模様を描くチングルマの紅葉 槍沢
今日は写真家にとってはちょっと天気が良過ぎともいえるピーカンであるのだが、
「少しは雲が欲しいなあ」
などという我儘はいわず、有難く、謙虚に、すがすがしい秋の一日を存分に楽しもうと思う。
軽装のハイカーは槍沢ヒュッテからの往復組。途中で出会った紅葉撮影中の自然派風景写真家、山口高志さんもヒュッテからの往復で、ここを取材されているとのことであった。
このナナカマドが一番色がよかった 槍沢
ダケカンバの黄葉には少し時期が早く色付きが不十分、ナナカマドも「本当に色が良い」個体はほとんど無いとはいえ、遠目に見れば撮影は十分可能なレベル。去年の不作を考えれば十分上出来という感じで、ついつい時間を忘れ撮影に夢中になってしまう。
天狗池は満々と水をたたえ、脇にはいまだに残雪もみられて、今年の雪の多さを物語っていた。槍ケ岳が池に映る様は定番中の定番だが、それでもやはり撮ってしまう。風が収まって、さっきより槍の姿がくっきり・・・
「あっ、じゃ、もう一枚」
という具合。
天狗池
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