|
6月の北海道沿岸はハマナスが咲き、夏の訪れを告げる
写真は礼文華(れぶんげ)海岸に咲くハマナスである
僕が夏をイメージする花にキョウチクトウがある
キョウチクトウを見ると、浅川マキのブルースを口ずさみ
横須賀ドブ板通りに立ちんぼする娼婦を思い浮かべてしまう
何故かハマナスにも、そんな隠微なイメージを感じてしまう
知床旅情に出てくるような健康的な娘ではなくて
ジャニスジョップリンが歌う、サマータイムブルースの世界だ
そんな印象を切り取りたくて、PLフィルターを使って撮影してみた
礼文華はアイヌ語でレプウンケップ、「沖にある、水などをかい出すもの」という意味を持ち、道央の西端、豊浦町にある。礼文華を海岸沿いに西に進むと、道南は長万部町に至る。この区間は、高さ数十メートルにおよぶ断崖絶壁が続き、奇岩、怪石が海に点在する
アイヌの人々はチャシと呼ぶ聖地を持っていた
チャシでは、戦いのための会議もおこなわれる
豊浦町にもチャシはある。カムイチャシだ。現在はカムイチャシ史跡公園として保存されている。この傍には豊浦町文学碑公園もあり、斉藤茂吉や与謝野鉄幹がこの地を詠んだ歌碑が建てられている
白浪のとどろく磯にひとりして メノコ居たるを見おろして過ぐ 斉藤茂吉
有珠の峰礼文の磯の大岩の ならぶ中にも我を見送る 与謝野鉄幹
|