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写真は夕暮れ間近なポロピナイキャンプ場近くから見た風不死岳だ
支笏湖といえば釣りである。それも大物のレインボウトラウト。80cmオーバーのニジマスも夢ではない。ジェットスキーが盛んになり、釣り人には迷惑な話であるが、それでもアメマス、ヒメマス、ブラウン、レインボウを求めて釣り客は訪れる
この中でも支笏湖のヒメマスは特別な意味を持つ
現在では人工孵化放流している支笏湖のヒメマスだが、日本でも貴重な意味を持つ魚だ。そもそもヒメマスは阿寒湖とチミケップ湖のものが、各地に孵化放流され広がったが、支笏湖ほどヒメマスの特長をキープし、かつ、それなりの量が生息している場所はない。しかし、このヒメマス、1984年をピークに現在は激減している。ヒメマスが降海、遡上するとベニマスとなる。千歳川を遡上するベニマスを一度見てみたいものだ。淡水魚の図鑑を製作する時に、写真と文を提供していただいた、田口哲さんは、それまで住んでいた東京から札幌に移住された。そしてサケやサクラマスが遡上する川のある、土地も購入し、フィールドとされている
支笏湖ではヒメマスが減少し始めると、在来種のアメマスが増加したようだが、ニジマスの数にはかなわない。元々支笏湖にいた魚はアメマスとカジカだけだといわれている。つまりヒメマスもニジマスもブラウンも外から持ち込まれたものだ。特にブラウンは他の魚をたくさん捕食するのでやっかいものだ。最近ではブラックバスを見たという人もいるという。これだけ大きな支笏湖ではあるが、魚達にとっては生きていくのにギリギリの状況なのも確かだ
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