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乙見湖食堂から坂を下ると、乙見湖に出る。ダムを天狗山の方に渡り、階段を上ると 夢見平に向かう遊歩道が始まる。5月の夢見平はミズバショウの群落が見物だが、この遊歩道沿い、簑の池周辺にもミズバショウは咲いている。6月、遊歩道の周りの薮はネマガリタケを求めて入るプロ達で溢れている。薮の中からガサガサと音がだんだん近づいてくる。体全体が緊張する。目の前に突然、人が出てきてビックリ。その次にホッとする。なにしろこの周辺は熊が多いことでも知られている土地。鈴もつけていない僕は、さすがに「この先熊多し」の看板が立つ、高妻山に向かう登山道に入る勇気はなかった
夢見平遊歩道は途中いくつかの道に分かれるのだが、その道にキツネ、ウサギ、タヌキなどのコース名がついているのがおかしい。キツネコースにある夫婦泉では美味しい水が手に入る。この遊歩道は野草好きにはたまらん場所だと思う。5月にはカタクリ、ショウジョウバカマ、リュウキンカが、6月にはマイヅルソウ、イチヤクソウ、ラショウモンカズラ、チゴユリ、ナルコユリ、エンレイソウ、など、たくさんの野草達に出会える
写真は天狗山に登る途中で見かけたギンリョウソウである。日陰の落ち葉が溜まっている場所に、怪しく咲くギンリョウソウを見かけると、夏が始まったなぁぁと実感する
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