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杉野沢を妙高国際スキー場に向かう道に入ると笹ヶ峰に辿り着く
初夏の妙高高原は山菜の季節だ。妙高国際スキー場周辺にも車がたくさん駐車している。それも地元の車が多い。まさに山菜採りに出かける彼等の姿を見ていると、誰もが殺気立った気配を撒き散らしている。趣味にしては少し変だ。この解答は乙見湖食堂のご主人からいただいた。妙高周辺に住む人々にとって、ネマガリタケは彼等の貴重な収入源なのだそうだ。キロあたりの販売価格も聞いたが、確かにボーナス分に十分匹敵する額になる。彼等にとって山菜採りは、れっきとした仕事だったわけだ。しかも周辺は熊も多い。訪れた数日後の新聞に、僕が見かけた、山菜採りの場所で、熊と出会い、大怪我をされた人の記事が掲載されていた。どうりで殺気立つわけである
スキー場を過ぎ、峠道をしばらく走り、仙人池の先で道は右に90度近くカーブする。そして曲がった瞬間、目の前に雪をかぶった美しい山並みと、眩しいほどの新緑の牧場が目に飛び込んできた。ここが笹ヶ峰牧場だ。まさに高原という名がピッタリの風景が広がる。正直なところ、笹ヶ峰がこんなに美しい場所だとは予想していなかった
写真は夕暮れの笹ヶ峰牧場である。地蔵山、神道山の左後ろに高妻山が見えている。ここからは黒姫山も眺められる。ふだん野尻湖側から見ている黒姫とは、随分と雰囲気は違う
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