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僕の渓流や沢の楽しみといったら、その川の水を飲むことだ
例えば丹沢の水と一口にいっても、沢ごとに味はまるで違う。だから地方で旨そうな沢に出会うと、まず手ですくって飲んでみる。その水が旨ければ即500mlのペットボトルに入れ、車のエアコン噴出し口につけたドリンクホルダーに置く。例え前に水がなみなみと入っていても、出会った水の方が旨ければ、即刻入れ替えてしまう。これが旅の楽しみでもある
ところが最近困った情報を耳にしてしまった
北海道はキタキツネを媒介とする寄生虫のエキノコックスが蔓延しているので、生の水を飲むことは出来ない。地下から水が湧き出ている、その個所だったら安全かもしれないが、沢の水は限りなく危ない
本土の水はエキノコックスの問題はなく、どこも安全だろうと思っていたのだが、どうやら違うらしい。ペットとして飼われていたアライグマが、捨てられ、野生化している。その彼等にどうやら「トキソカラ症」を引き起こす「アライグマ回虫」が増加しているのだそうだ。この回虫が人間の体内に入り込むと、脳や心臓細胞の破壊など、死に至る場合もあり、かなり危険なのだ。所詮人災なのだが、なんとも悲しい話である
写真は扇沢駅から登山道を少し登ったところにある沢
バックの山なみは赤沢岳から鳴沢岳への稜線だ
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