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No.31 | 2002.4.18 |
[Exif位置情報 あり] |
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中瀬沼は磐梯山の北側、桧原湖と小野川湖の間にある美しい沼だ。この中瀬沼を見下ろせる展望台が中瀬沼遊歩道沿いにある。数台も停めれば満杯となる小さな駐車場に車を置き、展望台に向かった。予想していたとはいえ、展望台には三脚が林立していた。どうやら写真教室の先生と生徒さんたちの野外授業らしい。しかし、彼等は三脚を立てているだけで撮影はしているわけでもなく、休憩所の中で歓談している。僕は仕方なく、空いている場所から遠慮がちに夕暮れ近くの沼を撮影した。聞くとはなく、聞こえてくる先生の話によると、どうやら夕陽を浴び赤く燃える爆裂火口と湖面に映る夕陽を狙っているらしい。まぁぁそれはそれで結構な話ではあるけど、しかし綺麗な新緑の木々は真っ黒けっけに写るわけで、本当にこの新緑の季節である必要があるのかなぁぁ。少なくとも彼等は僕が撮影している風景には、まるで関心を示していない。だったら三脚立てるなよなぁぁ。単なる場所取りだったら、邪魔でしかない。日没までには、まだ1時間半はあるぞ。そもそも風景は観て味わってこそ、撮りたいという動機に繋がると思うのだ。先生と同じレンズで、狙っている方向も皆同じというのも、なんだか一糸乱れぬパレードをおこなう、どこかの国のようで気持ち悪い。還暦近い生徒さんの方々よ、あんたらのオリジナリティーってなんなの。 |
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