「山旅倶楽部」で広がるアウトドアライフ
No.221 2003.10.11
奈良県 吉野

吉野山の柿

吉野山の柿
[Exif位置情報 あり]

吉野の名産といえば、まずは柿と葛があげられる。柿の葉を使った柿の葉寿司は吉野の名物料理でもあるし、吉野葛は全国的にも知られている。もっとも吉野葛といっても葛自体は日本各地から採取されたもので、加工のみを吉野で行っているのが実状だ。柿の葉寿司といえば吉野川のほとりにある平宗本店が著名。見た目も美しい柿の葉寿司は確かに美味しい。だけど柿の葉寿司は元々家庭料理でもある。おばちゃんたちの手づくりによる素朴な柿の葉寿司を味わいたければ、吉野から下北山に向けて国道を南下、五社トンネルをぬけた大滝にある、大滝茶屋の柿の葉寿司を訪れるとよい。土産品としてパック詰の柿の葉寿司を安価に販売しているが、この柿の葉寿司がまた旨いのだ

夏の吉野川は鮎釣りで賑わう。津風呂湖のモロコ、そして吉野川の鮎、アマゴは地元の貴重な食材だった。今では津風呂湖のモロコもブラックバスの繁殖で激減し、また吉野川の水質と漁獲量の低下もあり、アマゴや鮎も吉野川で採れたものは使用していないが、鮎、山女魚(あまご)、モロコを使った寿司や佃煮は今でも吉野の特産品だ。中千本にある枳殻屋(きこくや)の「柚子香すし」、下市の弥助の鮎寿司はお薦め。特に弥助の鮎寿司は歌舞伎の義経千本桜に出てくる釣瓶寿司で、酢じめの鮎の姿寿司と焼き鮎の姿寿司の2種類があり、注文してから作り始める。鮎の香りがきっちりと出ているし、酢もとても上品に扱われていて、あまりの旨さに我を忘れてしまう。吉野を訪れたら是非とも立ち寄りたい店だ。この他にも和菓子の美味しい店もある吉野は、桜や紅葉だけでなく、旨い食事や土産に出会える場所でもあるのだ


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