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旨い水のあるところには、必ず良い酒、美味な菓子、旨い蕎麦が存在する。
久留里も期待通り、酒蔵・和菓子店・蕎麦屋があり、特に安万支(あまき)蕎麦店の手打蕎麦の味は、僕の記憶に再訪するべしと刻みこまれている。
久留里線で鉄道ファンにはお馴染みの久留里だが、一般観光名所としては、地味な存在。それゆえにオルタナティブな僕にとっては、千葉の中でも好きな場所の1つだ。久留里線やいすみ鉄道沿いの里山の風景や自然が自分の感性にあっているからだろう。
久留里は「生きた水」の里と呼ばれている
清澄山系の水が地下深くに潜り、いくつもの地層が濾過装置となっている。まぁぁここまでは、どこの地域の水も大差ないのだが、久留里の場合、地下500m〜600mの深さの水を汲み上げ、井戸水として使用しているのだ。写真は上町地区にある「高澤家の井戸」だが、この井戸は600mも掘られているらしい。この高度な掘削技法が「上総堀」と呼ばれるものだ。国の有形重要文化財にも指定されている「上総堀」だが、現在でもアフリカやアジアの水の不足している地区において活躍している。
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