「山旅倶楽部」で広がるアウトドアライフ
No.155 2003.3.23
山口県 萩

笠山の椿群生林

笠山の椿群生林
[Exif位置情報 あり]

道の駅阿武町からむつみ村、福栄村の棚田を巡り萩に出た。阿武周辺には阿武単成火山群という、1回の噴火で出来た、いくつもの小さな火山があるが、萩から北東へ車で10分ほどの、標高112mの笠山もその1つだ。この小さな半島には貴重な自然がいくつもある。その1つが大池、中の池、奥の池からなる海跡湖の明神池だ。池なのに何故かマダイやクロダイ、クエ、イサキ、メバル、エイといった海水魚達がたくさん生息している。実は明神池は溶岩の隙間を通じて外海とつながり、海の干満に応じて池の水位も増減する珍しい池なのだ。笠山の頂上までは車で行ける。頂上からは萩の沖に浮かぶ、大島や羽島など小さな島々、萩諸島が見えるが、この島々も笠山と同じように1回の噴火で流れ出した溶岩で出来ている。笠山の頂上から北端の虎ヶ崎にかけての北東側には国指定天然記念物の笠山コウライタチバナが、北西側にはヤブツバキが自生している

明神池から海岸沿いに終点の虎ヶ崎まで走った。磯場に向かうと、サザエの美味しい香りが漂ってくる。香りの元を辿ってみると「つばきの館」という食堂の前でおばちゃん達がサザエを焼いている。磯場から萩諸島を眺め、さ〜て、お目当てのヤブツバキを見に行くかと、おばちゃんの前を一旦は通過したものの、その美味そうな香りの誘惑には勝てず、サザエのつぼ焼きを1ついただく。旨い。おばちゃんの話によると、この食堂は越ヶ浜漁協の婦人部の方達が運営しているのだそうだ。駐車場からヤブツバキの原生林の中まで遊歩道が完備され、原生林の見事なトンネルをくぐりながらの花見ができる。足元には、歩くのをためらうほどの、落ちた椿の花たちが美しかった


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