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紅葉の始まりかけた奥入瀬に出かけた
奥入瀬川は十和田湖の子の口湖畔から八甲田に向かう道沿いを流れ、十和田湖温泉郷の手前で蔦川と合流して相坂川となる。子の口から蔦川と合流する間の渓谷が奥入瀬渓谷で、見所は子の口から石ヶ戸休憩所の間だ
奥入瀬渓谷を初めて訪れた時の感想は、まるで箱庭だな..これは..と思った
今まで数多く見てきた渓谷とまるで違っていた。川幅も想像よりはずっと狭く、美しい清流がそこにあった。周りはブナ林に包まれ、きのこもたくさん生え、トリカブトが咲いている。奥入瀬渓谷がどうして箱庭のように感じるのか、しばし川端にたたずんでみて気づいた。川底が浅く、岩の形状に合わせて、水の流れが多彩な表情を見せてくれているのだ。水面に手を触れられるほど、歩道と渓流との高低差もないというのも理由の一つだろう
奥入瀬渓谷は車でも移動できるが、ここは是非とも歩いてもらいたい。片道約7.5Km、2時間ほどのハイキングだが、きっと途中で道草したくなるに違いない。喉が渇いたら石ヶ戸休憩所の下流にある、奥入瀬渓流館に立ち寄ることをお薦めする。ここの水出し珈琲は旨い。無農薬有機栽培の豆と、奥入瀬源流水を使い、12時間かけて抽出したものだ。一日25杯の限定品だが運良く飲むことができた。もしも品切れの場合は、土産用の水出し珈琲缶も販売している。こちらもなかなかの旨さだ
子の口から石ヶ戸休憩所までトイレはない。石ヶ戸休憩所を利用することになる。ここで軽食も食べられるが、きちんと食べたい場合には、さらに下流に観光センターがあるので、こちらがよいだろう。野外で八甲田牛のバーベキューを食べられる。この他、きりたんぽ鍋セットなど種類も豊富だ。ただし観光客で溢れ返っているのは覚悟のこと
もしも安く、かつ、旅情を誘う食事を望む場合は、十和田湖温泉郷の中にある上高地食堂が穴場かも。昔懐かしい食堂の雰囲気が漂っている。味はごくごく普通だけど500円前後でチャーハンやチキンライスなどが食べられる。僕は600円の豚汁定食を食べた。客は地元の人達だけ。ここまでくると、さすがに観光客の姿は皆無だ
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