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「雲の助」という露天風呂との出会いは偶然だった
そろそろ夕食でもと、高峰高原から小諸に向けてチェリーパークラインを下っていると、右に大きくカーブするところで「きのこの森は右折」という看板を見つけた。どうやらきのこ料理店のようだ。もちろんきのこ料理を食べられる店をわざわざ見過ごす手はない。看板に従って道を右折、林道をしばらく走ると、右手の丘に「きのこの森 ふわり家」はあった
店の主人はきのこフリークだった
きのこは栽培物が中心だが、ヤナギマツタケやヒラタケ、ヌメリスギタケの出来は極めてよい。とても栽培物とは思えないほど天然に近く、素晴らしいきのこだ。このきのこを目の前の七輪で炭焼きにしてほうばる。なんとも旨い
そろそろ食事も終わる頃、外出先から店の主人が戻り、なんと裏山で採ってきたばかりのきのこを見せてくれたばかりか、大きなアカジコウまで調理して食べさせてくれた。いゃゃうまかったなぁぁ。この店では年間、約50〜70種のきのこ料理を食べさせてくれる。いろいろ話を聞くと、ご主人こと花岡道別さん、実は相当なきのこフリーク。趣味が高じて、きのこ料理の店まで作ってしまったというのが真相のようだ
ご主人の経営する温泉が「雲の助」だ
「きのこの森」からさらに車で5分ほど走ると、菱野温泉に到着する。その中、島崎藤村も愛した常盤館が花岡道別さんの経営する旅館である。そして、この旅館の山の頂上に露天風呂「雲の助」はある
露天風呂「雲の助」へは専用のケーブルカーこと登山電車に乗っていく
旅館のロビー横にある山麓駅から登山電車に乗車する。車内の赤い発車ボタンを押すと動き出し、約1分半で山頂駅に到着する。いい年の大人でもわくわくするのだから、子どもだったら、何度もこの登山電車で上り下りしたがるのではないだろうか
露天風呂からは八ヶ岳や蓼科山、奥秩父の山々を一望できる
露天風呂はこじんまりとしたサイズだが、テラスからは八ヶ岳、金峰山、瑞牆山など奥秩父の山々までを一望できる。花岡さんの話では、運が良ければ富士山も見えるとのこと。本当かなぁぁ..と..カシミールで確認してみたが、ギリギリ頂上付近はなんとか見えそうだ
この露天風呂、注文すると生ビールや日本酒を風呂場までデリバリーしてくれる。これは飲兵衛にはたまらんサービスだ。なお「雲の助」から徒歩2分の所に浅間見台があり、三方ヶ峰、高峯山から黒斑山、浅間山を展望できる。まさに展望ファン御用達の露天風呂といえよう
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