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夏の志賀高原といえば、湿原の散策が定番だ
その中でも志賀山の麓、四十八池への散策路はお薦めコース。硯川の駐車場から前山スキー場へのリフトに乗り、その終点から散策路は始まる。歩き始めて10分ほどで、ハイ松に囲まれた、静寂な浮島の風景が広がる渋池に出る。ここで一服したら、四十八池までは、片道約1時間の森林浴の旅だ。森林をぬけると、眼前に志賀山が現れ、池塘が広がる
池塘にはワタスゲの穂がたなびき、その足元を見ると、赤い小さな植物達がひっそりと佇むのに気がつくだろう。この赤い植物が、食虫植物のモウセンゴケなのだ。花の色は白い。渋池にしろ、四十八池にしろ、ここまでビッチリとモウセンゴケの咲いている場所は、そう多くはない。ひょっとすると、尾瀬ヶ原よりも密度的には高いのではないだろうか。貴重な場所だと思う。5月下旬〜6月上旬にかけての四十八池では、ミズバショウやイワカガミが、また7月下旬〜8月上旬にかけては、ヒオウギアヤメ、キンコウカ、トキソウも見られる
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